和食がヘルシーな理由
日本は、トップクラスの長寿大国です。
その理由としては、気候が温暖な事が挙げられます。
ですから沖縄が今までは長寿だったのですが、最近では滋賀県が一位になっています。
沖縄の順位が落ちた原因は、アメリカ食が浸透しているからで、程よい気候で日本食のいい部分がある滋賀県が日本一の長寿国という事です。
また、青森は平均寿命が日本ワーストです。
その理由はいくつかありますが、産地県は意外に健康にいいリンゴを食べない事と、寒さ対策で塩分が多いものを食べて、かつ外に出ないことが大きいといわれています。
つまり、味のきつくない和食は、健康に良くて長生きしやすいのではないのでしょうか。
それは和食がヘルシーだという理由を指しているのでしょう。
勿論、しっかりと運動をしていく事が前提になります。
つまり気候が良くて、おいしいものを食べられる地域が長寿県になっているのもうなずけ、2013年に無形文化財に選ばれたことも納得です。
和食と言えば何が思いつくか
和食の基本としては、魚料理が多いのが特徴です。
昨今は和牛がありますが、当時は一部の地域を除いて禁止されていたので、魚を中心とした料理が多いです。
坊主になりますと、魚も禁止して精進料理になるわけですが、一般庶民はワカメや昆布、煮干しなどを使って澄まし汁などを作ります。
それに野菜や魚を入れ、煮物はこういった出汁と醤油を活用しておいしくしていきます。
その後南蛮の影響を受けて、てんぷらが出来るようになると、菜種油を使って、新鮮な魚類を揚げるという文化が出来ました。
そして最近では肉の料理で和洋折衷の料理が出来て、幅広い広がりを見せていきました。
単にヘルシーだけでなく様々な種類のものが出来ていったのです。
おいしさを忘れてはいけない。
やはり美味しくするためには、海外ではブイヨンや濃い味付けなどが必要です。
これを作るには油やお肉や栄養の大きいものを沢山使ったり、油を使って味わいを良くしていくのですが、これだとカロリーがとても高かったり、偏った栄養になりがちといえます。
しかし、和食はそういった不安が少ないです。
和食がヘルシーなのにおいしい秘密は、うま味にあるでしょう。
煮干しや干しキノコや、かつお節などの様々なもので出汁を作る事が可能です。
この出汁と塩やしょうゆと具材を合わせるだけで味わいは何万通りもありますし、季節の具材を合わせれば見た目も味わいも良くなっていくわけです。
だからヘルシーなのに、おいしくて栄養素が深い料理が出来るのです。