日本は山の多い国土だからこそ美味しい食材の宝庫
日本は国土の7割が山です。
そのため、昔から山の幸が食べ続けられてきました。
そこで和食で食べられる山の幸にはどんなものがあるのかをご紹介します。
山の幸には山菜があります。
ワラビやゼンマイ、ナメコ、キクラゲ、タケノコなどの食材は、アクを抜き水煮にした後、山菜そばにしたり、山菜おこわ、山菜の天ぷらなどに調理します。
フキノトウは、つぼみの状態で採取した後に、天ぷらや煮物などの料理にして食べると美味しく頂くことができます。
フキノトウを細かく切り、油と味噌で炒めるとフキノトウ味噌が出来上がりますので、白いご飯の上にのせて頂くと美味しく頂くことができるでしょう。
贅沢なキノコ料理
山の幸の代表的な和食にはキノコ料理があります。
キノコは天ぷらやキノコ汁、キノコの刺身、キノコの茶わん蒸しなどの料理になりますので、おいしい一品になることでしょう。
中でもマツタケは採取量が少ないため、とても貴重で高級食材として人気があります。
マツタケ専門店もありますので、焼きマツタケや、マツタケご飯、マツタケの土瓶蒸しなどの和食を堪能してみてはいかがでしょうか。
キノコのおいしさの秘密は旨みや酸味のアミノ酸成分でもあるグルタミン酸やアスパラギン酸が含まれており、グリシンなどの甘味のアミノ酸、フェニルアラニンなどの苦みのアミノ酸が含まれていることです。
肉厚なキノコを噛みしめた時に、口の中に広がるキノコの旨み成分は、酸味、甘味、苦味の3種類が口の中で混じり合ったものなので、深い味わいを楽しむことが出来ます。
秋になると収穫量も増しますので、料亭などでキノコ料理を味わい尽くすとよいでしょう。
山の幸、海の幸、里の幸の三つの食材が最高のおもてなし
美味しい和食を堪能するのであれば、やはり山の幸、海の幸、里の幸が三つ揃ってこそ美味しい和食を頂くことができるでしょう。
山の幸には山で取れる山菜類がありますし、海の幸には魚介類があります。
里の幸は人の手で作り出した米や野菜なども含まれます。
炊き立ての白いご飯や山の幸を取り入れた炊き込みご飯に、海の幸である焼き魚と里の幸でもある野菜などの組み合わせは、最高のおもてなし料理だといえるでしょう。
ご馳走という言葉の意味は、贅沢な食事という意味があります。
大昔は食事の用意をするために馬を使って山や海を走って食材を集めなければならず、御馳走することは大変な労力が必要でした。
そうしたことを思い浮かべながら、美味しい和食を大切に味わうことが、食事を頂く側のマナーだといえるでしょう。